この記事の要点
- 相手の手を1つに決めず、幅(レンジ)で考える。
- 見えている札と相手の動きで、通り数を減らしていく。
- レンジが変わると、勝つ見込みも変わる。
01相手の手を1つに決めない
相手の手は、ショーダウンまで見えません。そこで「相手は AA だ」と決めず、「AA・KK・AKs・AKo などがありうる」と幅で考えます。この幅がレンジです。
レンジには、強い手も弱い手も入ります。ベットした相手が、強い手だけを持つとは限りません。ドローやブラフも残ります。
読む目的は、隠れた2枚を言い当てることではありません。どの手がどれくらい入っているかを見積もり、自分の動きを決めることです。
02手の幅を、通り数で数える
同じ名前の手でも、マークの組み合わせで何通りもあります。AA は6通り、AKs は4通り、AKo は12通りです。くわしくはスターティングハンドにあります。
見えている札は、相手に配られていません。自分が A を1枚持ち、場に A がなければ、相手の AA は3通りです。残る3枚の A から、2枚を選ぶためです。
場の札も同じです。自分が 9 を持たず、場に 9 が1枚あれば、相手の 99 は3通りに減ります。
03動きのたびに、幅をしぼる
最初の幅は、プリフロップの席と動きで置きます。早い席から上げた人の幅は、ふつう、せまめに見ます。うしろに多くの相手が残るためです。上げに付いてきたのか、上げ返したのかでも変わります。相手のくせが分かれば、見積もりを直します。
- 1
プリフロップ
席と、レイズかコールかで、最初の幅を置く。
- 2
フロップ
場に合う強い手・ドロー・ブラフを残す。
- 3
ターン
新しい札と、チェックかベットかで、残す量を変える。
- 4
リバー
もう札は出ない。動きと額から、強い手・中くらいの手・ブラフが残る量を見る。
途中の動きを飛ばして、リバーのベットだけで考えると、残す手をまちがえます。席ごとの幅はポジション、前の人が動いた場面はスターティングハンドで扱っています。
たとえば、CO がプリフロップで上げ、BB がコールしました。場はフロップ Q♣ 9♠ 6♠、ターン 2♦、リバー K♥ です。
- フロップで CO がベットしたら、Q を含む手・大きいペア・スリーカード・スペード2枚・ストレートを待つ手・ブラフが残ります。
- ターンでチェックしても、強い手は消せません。次の回のベットを待って、チェックすることもあります。
- リバーで大きく賭けたら、強い役とブラフの割合を考えます。K が出たので、K を含む手の一部も強くなりました。
1回のチェックで「弱い」と決めず、それぞれの手が残る量が変わった、と考えます。
04自分の札が、相手の手を減らす
自分が持つ札で、相手の手の通り数が減ることがあります。その札をブロッカーと言います。
たとえば、自分が A を1枚持ち、ほかの A と K が見えていないとき、相手の AKo は12通りから9通りに減ります。自分の役は変わらなくても、相手のレンジの中身は変わります。
減るだけで、なくなるとは限りません。「A を持っているから、相手は AK ではない」とは言えません。
05レンジが変わると、勝つ見込みも変わる
勝つ見込みは、相手の手を1つに決めたときと、レンジ全体で見たときで変わります。レンジでは、それぞれの手の通り数を足して考えます。
リバーの場が A♣ 9♦ 7♠ 4♥ 2♣、自分が K♠ K♥ とします。相手のレンジを QQ・JJ・99・77 の4つにして、どの通りも同じ重みで残るとします。
| 相手の手 | K♠ K♥ から見た結果 |
|---|---|
| 6通り。K のペアが勝つ | |
| JJ | 6通り。K のペアが勝つ |
| 99 | 3通り(場に 9 が1枚)。スリーカードに負ける |
| 77 | 3通り(場に 7 が1枚)。スリーカードに負ける |
勝つ手は12通り、負ける手は6通りです。引き分けはないので、勝つ割合は 12 ÷ 18 = 66.7%です。
実際には、どの手も同じ量で残るとは限りません。相手が QQ ではいつもベットし、JJ では半分だけベットするなら、ベットのあとのレンジでは QQ の重みが増えます。通り数に、その動きを選ぶ割合を掛けて考えます。
勝つ見込みが出たら、コールに要る勝率とくらべます。くらべ方はポットオッズと期待値で扱います。
06少ない回数で、相手を決めつけない
相手が一度ブラフを見せても、次のベットがブラフとは限りません。数回強い手を見せただけで、いつも強い手で動く人とも言えません。
読みは外れることがあります。大事なのは、見えていた動きから手を残せていたかです。結果を見てから「最初からその2枚だと読めた」とは言えません。
相手ごとのくせを入れるには、回数が要ります。材料が少ない間は、よくある幅を土台にして、記録が増えたら少しずつ直します。
073問で確かめる
問1リバーで、相手が大きく賭けました。レンジの考え方に合うのはどれですか?
答えを見る
大きな賭けには、強い手もブラフもありえます。プリフロップからの動きも使って、それぞれが残る量を考えます。
問2場に A がなく、自分が A を1枚持っています。相手の AA は何通りですか?
答えを見る
相手に配られうる A は3枚です。その3枚から2枚を選ぶので、3通りです。
問3引き分けはなく、どの通りも同じ重みで残るとします。相手のレンジのうち、自分が勝つ手が9通り、負ける手が3通りです。勝つ割合はいくらですか?
答えを見る
全部で12通りです。勝つ9通りを12通りで割ると、75.0%です。
08BlackPoker で試す
BlackPoker の「相手の動きから見た勝率」は、相手の手札をそれまでの動きでしぼり、約600回配って出します。相手の2枚を見ずに、レンジ全体で勝つ見込みを出す形です。フロップから出ます。
配る回数に限りがあるので、同じ場面でも1〜2%ずれることがあります。
よくある質問
ポーカーのレンジとは?
相手が持っていそうな手の集まりです。AA・KK・AKs のように、いくつもの手をまとめて考えます。
ブロッカーとは?
自分が持つ札のせいで、相手の手の通り数が減ることです。A を1枚持つと、相手の AA は6通りから3通りになります。
相手の手を、ぴったり当てる必要はある?
ありません。ありうる手と、その量を見積もるのが目的です。
制作・編集:Predy Games公開:更新:まちがいのご連絡:お問い合わせ
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